過去に開催されたイベントについて1/2
2020/07/17
コロナウイルス感染症の影響で、今年開催される予定であった様々なイベントが中止となりました。
その中で特に私が影響を受けた、今年の開催を楽しみにしていたイベントについての話です。
●一昨年の4月に東京で開催された国際ウェルディングショーについて
4年に一度(東京、大阪間で2年に一度)開催される、前々からとても興味があったイベントです。
取引先業者の紹介やサポートもあって今回初めて参加する事が出来ました。
1万人規模の国際展示会ということで付近駅からかなりの人が会場に向かい、流されるまま現地に到着しました。
スーツ・作業着姿や普段着の方に外国人も多く見られ、老若男女問わず幅の広い世代の参加者が見られます。
4日間開催の内2日間、初日に講習・セミナー、翌日に展示場を回るプランでしたが
出展社数200社以上と展示ブースの多さから持ち時間に焦りを感じてしまい、講演を途中退出し
急遽展示場に向かう事にしました。楽しみを待てないタイプですので・・
会場は東京ドームの1/3程らしいですが、東京ドームに行った事がない私にとってはしっかり迷子になれる広さです。
ここでは紹介しきれない数のブースが並び、どれも目を引き足を止められる製品ばかりですが
全体的な印象として、溶接機自体の性能というよりも自動化やAIを用いた次世代の働き方に向けた製品、を多く感じました。
自動ロボットのアームもコンパクトで、決して人の動作では出来ない奇妙な動きなんかも高速でこなします。
動きにミスは無いのは勿論、休みませんし愚痴も言いません!
ひとまず、弊社のような中・大型製品、いわゆる多種多様な加工を行う会社としてはまだまだ使いどころが難しいかなと感じました(価格も含め・・)。
そのなか、ひと際目立つというか溶接機自体の性能として飛躍を感じた製品がありまして
新技術で800Aの大電流での溶接域を安定させた製品です。
ダイヘンのブースで沢山の人だかりが出来てまして、1パスで安定した大きな脚長付けを可能としたものですが
「1パス」このメリットは非常に大きく、時間・消耗品は勿論ですが歪に対して特に効果が表れてます。
溶け込みも十分ですし、橋梁など大型製品の自動溶接としては高い威力を発揮するのではと思います。
他にも本当に魅力的で真新しく、新しい時代を感じる製品が沢山ありましたが
その中で、一番心に残った展示物がこちらです。
この広いブース内で唯一の手作りとなる展示品です。
溶接オリンピックの入賞作品なのですが、驚く事に作成方法として溶接以外の加工は行ってないとの事で
肉付けや細かな棘、細部に至るクオリティーは素晴らしいの一言では表せない技術です。
ひと際小さな展示物ではありますが、その分存在感ある心に残る作品でした。
初日を含め展示回りに費やしましたが、のんびり回るには2日間では足りない程のボリュームで
次回4年後の開催は勿論、2年後の大阪会場での開催はもう少し長く日程を設けたいと思いました。
体力的にもキツイですし、おいしいものも食べたいし・・
その2020年大阪会場もコロナの影響で中止となりました。
可能であれば社員も連れて一緒に体感したいと思ってましたので、とても残念です。
これに限った事ではないですが、会場の熱気と活気はオンラインでは味わえない格別なものがあり
全国のイベント・ライブや劇場等を楽しみにしている人、それに携わる人はとてもつらい状況下だと思います。
まだまだ出口は見えないですが、次回の開催を楽しみにしてますので、影ながら応援致します。